温故知新は座右の銘の基本かも。いまこそ意味を振りかえろう!

温故知新はむか~しから良く耳にする四字熟語ですね。でも、どういう意味か説明してと言われたら、すごく困りませんか?知ってるようで知らない、知らないってちょっとハズカシイ、そんな四字熟語かもしれません。

意味を調べて思いました。今こそ、温故知新が必要な時かもしれないと。

エジプトのピラミッドなど古代文明の叡智がきちんと解明できたら、電気やガスに代わる次世代のエネルギー源が見つかるかもしれないし、おばあちゃんの知恵袋から改めて現代に通じる薬が発明されるかもしれません。(風邪を引いたらネギを喉に巻き付けるとか、炒った塩を袋に入れてお腹に乗せてあっためるとか、子供の頃よくやってました)

そう考えると温故知新は、「古い事にこそ、未来を創る知恵があるよ」と教えてくれる偉大な教師のような存在ではないでしょうか?

この記事では温故知新(おんこちしん)の意味、座右の銘としてお勧めな方、由来、類義語をご紹介します。

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温故知新(おんこちしん)の意味を振りかえろう

温故知新の意味を調べてみました。

おんこ-ちしん【温故知新】

意味前に習ったことや昔の事柄をよく復習・研究することで、新しい知識や見解を得ること。また、昔の事柄の中にこそ、新しい局面に対処する知恵が隠されているということ。

構成漢文訓読では、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」または「故きを温めて新しきを知る」などと読む。「温故」は、昔の事柄を研究すること。また、かつて学んだことを復習すること。「温」は、訪ね求める。また、冷たくなったものを暖める意味から、習ったことを復習することをいう。「知新」は、新しい道理を悟ること。

引用元:大修館 四字熟語辞典

温故知新の意味は、ふたつあります。

  1. 前に習ったことを復習したり、研究することで、新しい知識や見解が得られること。
  2. 昔の内容にこそ、新しい局面に対処する知恵が隠されていること。

「温」は、「冷たい(古い)ものを温める」と「訪ねる」が掛け合わせています。

私たちは義務教育で基本的なことを勉強してはいるのですが、大人になると忘れてしまいます。子供の時だって全部理解していたわけではなくて、大人になって必要に迫られて勉強してみると、「これ、学校で習ったかも」ということが多々ありますよね。

温故知新とは、「むかし習ったことを復習してみると、その時には気が付かなかった発見や、現在抱えている問題をどう解決していけば良いのか、そのヒントを得ることができる」ということです。

算数を学んで我が家の家計を根本から見直すぞ!

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温故知新を座右の銘としてお勧めしたい方

学生の頃は、「こんなに難しい数式を覚えて、社会に出て何の役に立つの?絶対に無駄でしょう」とその知識を学ぶ機会を放り投げていました。そして今、「どうして勉強しなかったんだろう?先生や親の言うことを聞いておけば良かった」と後悔しています。

でも、温故知新を知った今は、「思いついた時にまた勉強すればいいんだ」と思いなおしました。

私と同じ思いにかられるこんな方へ、温故知新を座右の銘することをお勧めします。

  • 子供の頃、あまり勉強しなかったことを後悔している方
  • 子供に勉強を教えて大人の威厳を保ちたい方
  • 物忘れを食い止めるためなら小学生に戻ることもいとわない方
  • 周りを見渡したらみんな出来る人ばかりで唖然とした方
  • 出来る先輩だと後輩から尊敬されたい方

すぐに追い越されそう…

温故知新の由来は偉い先生から教わった言葉から

温故知新の由来を調べてみました。

出典子曰(い)はく、故(ふる)きを温(たづ)ねて新しきを知らば、以(もっ)て師たるべし、と。〈論語、偽政〉

引用元:大修館 四字熟語辞典

「先生がおっしゃるには、古きことを吟味して学び、新しい知識を得ることができれば、人に教える師になるであろう」と書かれています。

論語は、孔子の言行や弟子たちとの問答を集禄した書であり20篇からなります。論語を調べていたら、面白いことわざがありました。

「論語読みの論語知らず」言わんとすることは理解していても、それを実行に移せない人のことです。そんなこと言っても「言うは易く行うは難し」ですよね!

引き留めても無駄ですよ!

お父さん、毎晩食卓テーブルに向って何やってるのかしら?

温故知新の類義語は往と来がセットになってるよ

温故知新の類義語には、「往」と「来」が入った四字熟語が多くあります。「往」は去る、「来」は来るの意味として使われています。

  • 継往開来(けいおうかいらい)先人の事業を受け継いで、未来へ発展させていくこと。
  • 因往推来(いんおうすいらい)過去の出来事から、未来を推測すること。
  • 観往知来(かんおうちらい)過去を参考にして、未来なにがあるか知ろうとすること。
  • 章往察来(しょうおうさつらい)過去を明らかにして、先の出来事を察知すること。
  • 数往知来(すうおうちらい)過去を振り返って将来を知ること。

座右の銘は数往知来!ちょっと過去を見てきます

まとめ

温故知新の意味は、「むかし習ったことや古い知識を復習することで、新しい知識を得ることができる」ということです。

子供さんに勉強を教えることで大人の威厳を保ちたい方、上司としての面目を保ちたい方、なんとかして物忘れを阻止したい方の座右の銘としてお勧めします。

論語にある「子曰(い)はく、故(ふる)きを温(たづ)ねて新しきを知らば、以(もっ)て師たるべし、と。」が由来となっています。

類義語には、「往」と「来」が入った四字熟語、「継往開来」「因往推来」「観往知来」「章往察来」「数往知来」があります。

この記事では、温故知新の意味、座右の銘としてお勧めな方、由来、類義語をご紹介しました。

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ゆみか

北海道在住。暑さと寒さに弱い身体を持ちながら、美味しい物があると聞くと道内の端から端への移動もなんのその。 夢はいつか北海道を飛び出して、まだ見ぬ日本各地の美味しいグルメを食べ歩くことです。