泰然自若(たいぜんじじゃく)の泰は「やす」とも読みます。私の叔母である泰子さんは90歳の元気おばあちゃんです。おっとりとして、ドンと構えたところのある叔母さんです。
そんな叔母をもつ私と言えば気が弱く、苦手な親戚の集まりでは黙ってお茶なんて飲んでいられません。みんなにお茶を出したり、漬物を切ったりしながら、なるべく人の視界に入らないようにしてます。
泰然自若の意味と由来を調べてみたら、気の弱い私が憧れる要素がたくさんありました。これからでも座右の銘に据えて、何があっても堂々と落ち着いていられるような人になりたいです。そして、こんど親戚が集まる時には出してもらったお茶をズズ~ッとすすれるくらい堂々としていたいものです。
この記事では泰然自若(たいぜんじじゃく)の意味、座右の銘としてお勧めな方、由来、泰然自若の類義語をご紹介します。
泰然自若の意味を調べてみました。
たいぜん-じじゃく【たいぜん】
意味落ち着いて物事に動じないようす。
構成「泰然」は、安らかなようす。「自若」は、どっしりとして心の動じないようす。
引用元:大修館 四字熟語辞典
泰然自若の意味は、大事があっても落ち着いて動じないことです。
いま泰然自若の限界を感じます
泰然自若は「何事があっても落ち着いてゆったりしている」という意味でした。座右の銘にすると、大物になれること間違いなしです。
「自分はそれとは真逆なんです」という方こそ、座右の銘にすることをお勧めします。
はっきり言って「小心者」といわれる方々です。私も泰然自若とは程遠い小心者なので、自分自身のことをあげてみました。まだまだ50個くらい書けますが、悲しくなってきたので5個にとどめました。
ふ~スタバに行かなくたって缶コーヒーでじゅうぶん。ボタン押すだけで買えるし。
泰然自若の由来を調べてみました。
出典矢石(しせき)の前に至ると雖(いへど)も、泰然自若たり。〈金史、顏盞門都伝〉
引用元:大修館 四字熟語辞典
「大きな弓やが飛んできても、泰然自若で落ち着いていた」と書かれています。
「矢石」は矢と弩(いしゆみ)の弾石のこと。弩とは古代中国で使われていたバネじかけの大きな弓のことです。
金史とは中国の歴史書25史のうちのひとつです。原文と訳をご紹介します。
《金史》:“門都性忠厚謹愨,安置營壁,尤能慎密。有敵忽來,雖矢石至前,泰然自若,乃號令士卒如平時,由是人益安附,而功易成焉。” [14]
「黄金の歴史」:「門は忠実で用心深く、陣営の壁は特に慎重です。敵が突然やってくると、矢や石が前に出てきますが、彼らは冷静で落ち着いていますが、兵士たちに命令します」人々が安全で安心できるように、そして仕事が楽になるように、いつも通りであること. Cheng Yan.” [14]
引用元:https://baike-baidu-hk.translate.goog/
こちらにも、「眼の前に矢や石が飛んできても、泰然自若で落ち着いており、兵士たちに普段通りに行動するように命令した」と書かれています。
顏盞門都(ヤンジャンメンドゥ)は晋王朝の将軍でした。かなりの実力者で、もちろん泰然自若の持ち主だったのでしょう。この将軍にあやかりたいと願う方は多いのではないでしょうか?
弓矢が飛んできても泰然自若。いつも通りに行動してくれ!
自分だけ防弾チョッキ着てない?
泰然自若の類義語は、鷹揚や神色、泰然、不動など堂々とした漢字ばかりです。
祝辞として若いおふたりに湛然不動という言葉を送ります。うちは奥さんが湛然不動です。
なんか言った~?
泰然自若(たいぜんじじゃく)の意味は、大事があっても落ち着き、物事に動じないことです。
その由来は、中国の金史にある顏盞門都伝の「晋の将軍であった顏盞門都は敵の攻撃を受けても泰然自若であった」との一説にあります。
この立派な将軍のようにドッシリとした大物になりたいと願う方へ、泰然自若を座右の銘にすることをお勧めします。
類義語は「鷹揚自若」「従容自若」「神色自若」「湛然不動」など、見ているだけで落ち着ける堂々とした四字熟語があります。
この記事では泰然自若(たいぜんじじゃく)の意味、座右の銘としてお勧めな方、由来、泰然自若の類義語をご紹介しました。