四字熟語にハマっている今日この頃、サスペンス劇場なんかで刑事さんが、「犯人は朝三暮四(口先で人をだますこと)だ」なんていうフレーズが耳に飛び込みます。
朝三暮四をスルーする家族に向かって、ここは私の出番とばかり、「朝三暮四の意味はね…」などと講釈を始めたとたん、我が家もサスペンス劇場のような雰囲気になってしまいます。
しかし私はめげません。よし、四字熟語の次は三字熟語だ!どれどれ、三字熟語はどんなものがあるかのかな?と調べてみると、おお、四字熟語とは違った面白味があるじゃないですか!
まずは最初を意味する「1」からということで、「一」で始まる三字熟語を調べてみました。その数、なんと205語!
それでは、「日常的に使いやすい」「ビジネスに使いやすい」「座右の銘に使いやすい」「昔に使われていた」の4部門に分けて、一から始まる三字熟語をみてみましょう!
- 「一」の意味
- 日常的に使いやすい
- 一行物(いちぎょうもの)
- 一見客(いちげんきゃく)
- 一弦琴・一絃琴(いちげんきん)
- 一語分(いちごぶん)
- 一期病(いちごやまい)
- 一言題(いちごんだい)
- 一時金(いちじきん)
- 一次元(いちじげん)
- 一字書(いちじがき)
- 一字体(いちじたい)
- 一字題(いちじだい)
- 一七日(いちしちにち)
- 一日程(いちじつてい)
- 一時的(いちじてき)
- 一重切(いちじゅうぎり)
- 一条校(いちじょうこう)
- 一畳台(いちじょうだい)
- 一人物(いちじんぶつ)
- 一生面(いちせいめん・いっせいめん)
- 一膳飯(いちぜんめし)
- 一代男(いちだいおとこ)
- 一代女(いちだいおんな)
- 一代記(いちだいき)
- 一代能(いちだいのう)
- 一タ偏(いちたへん)
- 一段落(いちだんらく)
- 一同温(いちどうおん)
- 一日経(いちにちきょう)
- 一日祭(いちにちさい)
- 一日路(いちにちじ)
- 一日晴(いちにちはれ)
- 一人区(いちにんく)
- 一人称(いちにんしょう)
- 一人前(いちにんまえ)
- 一年忌(いちねんき)
- 一年草(いちねんそう)
- 一年麦(いちねんむぎ)
- 一乃貝(いちのかい)
- 一番切(いちばんきり)
- 一番草(いちばんぐさ)
- 一番子(いちばんこ)
- 一番茶(いちばんちゃ)
- 一番鶏(いちばんとり)
- 一番星(いちばんぼし)
- 一番目(いちばんめ)
- 一部分(いちぶぶん)
- 一枚絵(いちまいえ)
- 一枚刷・一枚摺(いちまいずり)
- 一枚袖(いちまいそで)
- 一枚盾(いちまいだて)
- 一枚棚(いちまいだな)
- 一枚版(いちまいばん)
- 一毛作(いちもうさく)
- 一目散(いちもくさん)
- 一文奴(いちもんやっこ)
- 一夜切(いちやぎり)
- 一薬草(いちやくそう)
- 一夜酒(いちやざけ)
- 一夜城(いちやじょう)
- 一夜鮨(いちやずし)
- 一夜漬(いちやづけ)
- 一葉忌(いちようき)
- 一楽編(いちらくあみ)
- 一夜妻(いちやづま)
- 一落索(いちらくさく)
- 一里鐘(いちりがね)
- 一杯舛(いっぱいます)
- 一杯飯(いっぱいめし)
- 一発芸(いっぱつげい)
- 一発屋(いっぱつや)
- 一羽流(いっぱりゅう)
- 一般化(いっぱんか)
- 一般人(いっぱんじん)
- 一般性(いっぱんせい)
- 一般的(いっぱんてき)
- 一般法(いっぱんほう)
- 一般論(いっぱんろん)
- 一筆画(いっぴつが)
- 一筆箋(いっぴつせん)
- 一幅掛(いっぷくかけ)
- 一服茶(いつぷくちゃ)
- 一服薬(いっぷくやく)
- 一両日(いちりょうじつ)
- 一両刺(いちりょうざし)
- 一輪車(いちりんしゃ)
- 一輪草(いちりんそう)
- 一六日(いちろくび)
- 一六屋(いちろくや)
- 一回忌(いっかいき)
- 一回性(いっかいせい)
- 一塊肉(いっかいにく)
- 一過性(いっかせい)
- 一貫性(いっかんせい)
- 一貫日(いっかんにち)
- 一貫張(いっかんばり)
- 一騎打(いっきうち)
- 一軒家・一軒屋(いっけんや)
- 一家衆(いっけしゅう)
- 一見識(いっけんしき)
- 一間社(いっけんしゃ)
- 一刻者(いっこくもの)
- 一闡提(いっせんだい)
- 一左右(いっそう)
- 一噌流(いっそうりゅう)
- 一束切(いっそくぎり)
- 一致派(いっちは)
- 一搩手(いっちゃくしゅ)
- 一中節(いっちゅうぶし)
- 一昼夜(いっちゅうや)
- 一挺切(いっちょうぎり)
- 一丁字(いっちょうじ・いっていじ)
- 一人前(いっちょうまえ・いちにんまえ)
- 一張羅・一帳羅(いっちょうら)
- 一直線(いっちょくせん)
- 一徹者(いってつもの)
- 一天下(いってんか)
- 一転機(いってんき)
- 一点紅(いってんこう)
- 一点鐘(いつてんしょう)
- 一点物(いってんもの)
- 一等国(いっとうこく)
- 一等車(いっとうしゃ)
- 一等星(いっとうせい)
- 一投足(いっとうそく)
- 一等地(いっとうち)
- 一刀彫(いっとうぼり)
- 一辺倒(いっぺんとう)
- 一方口(いっぽうぐち)
- 一方的(いっぽうてき)
- 一杯土(いっぽうど)
- 一本化(いっぽんか)
- 一本刀(いっぽんがたな)
- 一本気(いっぽんぎ)
- 一品経(いっぽんぎょう)
- 一本歯(いっぽんば)
- 一本箸(いっぽんばし)
- 一本橋(いっぽんばし)
- 一本花(いっぽんばな)
- 一本道(いっぽんみち)
- 一本槍(いっぽんやり)
- 一行書(いちぎょうがき)
- 一期分(いちごぶん)
- 一座掛(いちざかかり)
- 一字状(いちじじょう)
- 一日買(いちにちがい)
- 一人役(いちにんやく)
- 一上卿(いちのしょうけい)
- 一番受(いちばんうけ)
- 一番貝(いちばんがい)
- 一番首(いちばんくび)
- 一分金(いちぶきん)
- 一部銀(いちぶぎん)
- 一分代(いちぶだい)
- 一分召(いちぶめし)
- 一文商(いちもんあきない)
- 一文銭(いちもんせん)
- 一文笛(いちもんぶえ)
- 一文屋(いちもんや)
- 一両札(いちりょうさつ)
- 一両判(いちりょうばん)
- 一家中(いっかちゅう)
- 一見状(いっけんじょう)
- 一軒前(いっけんまえ)
- 一銭剃(いっせんぞり)
- 一等兵(いっとうへい)
- 一刀流(いっとうりゅう)
- 一時文(いっときぶみ)
- 一斗立(いっとだて)
- 一斗舛(いっとます)
- 一兵卒(いっぺいそつ)
- 一本差(いっぽんざし)
「一」の意味
まずは今さらではありますが、広辞苑で「一」の意味を調べてみました。
いち【一・壱】(呉音)
🈩⦅名⦆
①自然数の最初の数。ひとつ。ひと。いつ。「壱」は「一」の大字。
②幾つかの中の一つ。ある一つ。「一部分」
③最もすぐれたこと。また、そのもの。第一。首位。最善。「―のおとど」「世界一」
④物事の最初。「―からやり直す」
⑥もっぱら。ただ一つ。
⑦わずか。
⑧三味線のいちのいと。
⑨髷(まげ)の元結(もとゆい)で結んだ所から後方に出た部分。
🈔⦅副⦆
最も。一番。いっち。狂言、文相撲
「何を―得てゐるぞ」
引用元:広辞苑 大修館書店
「一」は名詞だけでも9つの意味があります。これだけ意味があると、三字熟語も多様多彩なものがあります。
日常的に使いやすい
日常会話で突然こんな言葉を耳にして、「何だっけ?」となりそうな三字熟語を集めました。
中には「言われなくても知ってます!」っていうのもあると思いますが、身近にありすぎて気が付かないなんてこともなきにしもあらず。大目にみてくださいm(__)m
一行物(いちぎょうもの)
意味禅語などを一行に書いた茶席の軸のこと。
一見客(いちげんきゃく)
意味(料理屋など)初めての客。
一弦琴・一絃琴(いちげんきん)
意味弦が1本の楽器の総称。
一語分(いちごぶん)
意味一語から成る文。「はい」「いいえ」「わんわん」「来い」「すてき」など。
一期病(いちごやまい)
意味一生なおらない病気。
一言題(いちごんだい)
意味(雑俳用語)かな3~4字の簡単な題句の意味をくんで、17文字の俳句を詠むこと。
一時金(いちじきん)
意味その時だけ支給するお金。
一次元(いちじげん)
意味次元の数が一つであること。
一字書(いちじがき)
意味①墨継ぎせず一気に書くこと。②一枚の紙に一字ずつ書くこと。
一字体(いちじたい)
意味自分の名乗りの一字、または苗字の一字を花押し(署名の下に書く印)したもの。
一字題(いちじだい)
意味和歌・連歌・俳諧などの題が漢字一字のもの。二字以上でも一概念からなるもの。
一七日(いちしちにち)
意味初七日。
一日程(いちじつてい)
意味一日で行くことが出来る道のり。一日路(イチニチジ)。
一時的(いちじてき)
意味しばらくの間。その場限り。
一重切(いちじゅうぎり)
意味花を挿す窓が一つある筒形の竹の花入れ。
一条校(いちじょうこう)
意味学校教育法第一条に定める学校。
小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学、高等専門学校、特別支援学校、幼稚園の8種。
一畳台(いちじょうだい)
意味能の道具。一畳分の木製の台。
一人物(いちじんぶつ)
意味一見識ある人物。
一生面(いちせいめん・いっせいめん)
意味新しい方面。生面(新しい境地。初めて会うこと)
一膳飯(いちぜんめし)
意味①一椀ずつ提供する飯。②出棺の際、近親者が別れのために食べる一杯ずつの飯。
一代男(いちだいおとこ)
意味①子がなく跡継のいない男。②好色一代男の略。
一代女(いちだいおんな)
意味①子供のいない女。②好色一代女の略。
一代記(いちだいき)
意味一生涯の記録。
一代能(いちだいのう)
意味一代に一度だけ行われる大規模な能興行。
一タ偏(いちたへん)
意味「歹(ガツ)」を「一」と「タ」の2字にわけてよんだもの。「がつへん」
一段落(いちだんらく)
意味一つの段落。ものごとの一区切り。
一同温(いちどうおん)
意味①多くの人が声をそろえて書を読んだり、歌をうたうこと。一口同音。②多くの人が同じことを言うこと。異口同音。
一日経(いちにちきょう)
意味法華経、大般若経、一切経(仏典をまとめた典)を一日で書写すること。
一日祭(いちにちさい)
意味1月を除いた毎月1日、宮中三殿で行われる祭祀。
一日路(いちにちじ)
意味一日で歩ける道のり。一日程。
一日晴(いちにちはれ)
意味①儀式の服装など特別な日に立派に飾ること。②その時限りに用いる晴れ着、器具。③物事の普通とは変わったもの。
一人区(いちにんく)
意味当選者が一人の選挙区。
一人称(いちにんしょう)
意味自分、自分を含む仲間。「私」「われわれ」
一人前(いちにんまえ)
意味①一人分。②おとなになること。
③人並な芸や技術を習得したこと。
一年忌(いちねんき)
意味故人の命日から一年後。一周忌。
一年草(いちねんそう)
意味1年内に発芽し花を開き、実を結んで枯れる草木。アサガオ・シソなど。
一年麦(いちねんむぎ)
意味年が明けてから蒔く麦。
一乃貝(いちのかい)
意味「頁」を「一」と「貝」に分解してよんだもの。大貝(オオガイ)
一番切(いちばんきり)
意味一番勝負のこと。
一番草(いちばんぐさ)
意味稲田を除草する1回目。
一番子(いちばんこ)
意味①最初に生まれた子。②その家で一番出来の良い子。
一番茶(いちばんちゃ)
意味春、最初に摘み取った茶。春の季語。
一番鶏(いちばんとり)
意味明け方、最初に鳴くにわとり。
一番星(いちばんぼし)
意味一番に輝きだす星。
一番目(いちばんめ)
意味①順番の一番目。②一日の最初に上演される歌舞伎の演目。一番目物。
一部分(いちぶぶん)
意味全体の中のある部分。
一枚絵(いちまいえ)
意味一枚刷の版画。
一枚刷・一枚摺(いちまいずり)
意味紙一枚に印刷すること。一枚絵。
辻番付(歌舞伎番付の一つ)
一枚袖(いちまいそで)
意味一枚の布で仕立てる袖。対義語二枚袖。
一枚盾(いちまいだて)
意味一枚の板で作った盾。
一枚棚(いちまいだな)
意味棚板(舵側)が一枚の板で出来た簡素な小舟。河川の通行や農耕に使用。
一枚版(いちまいばん)
意味木の板に文字や絵を彫って作った印刷用の板。それで印刷したもの。木版。
対義語一字版。
一毛作(いちもうさく)
意味同じ耕地に1年に1回だけ作物を作ること。
一目散(いちもくさん)
意味わき目もふらずに急いで逃げること。
一文奴(いちもんやっこ)
意味ねうちのない人。
一夜切(いちやぎり)
意味一夜かぎりの遊び。
一薬草(いちやくそう)
意味ツツジ科の多年草。止血、傷薬とされる。
一夜酒(いちやざけ)
意味一晩で醸造した酒。甘酒など。
一夜城(いちやじょう)
意味一晩で築いた城。太閤一夜城。
一夜鮨(いちやずし)
意味酢飯に塩と酢で締めた魚をのせて重しをし、一晩程度なじませた鮨。
一夜漬(いちやづけ)
意味①一晩で漬けた漬物。②即興で出来た脚本、芝居。③急ごしらえの準備。
一葉忌(いちようき)
意味樋口一葉の忌日。命日。
一楽編(いちらくあみ)
意味土屋一楽が発明した藤細工の編み方。一楽織。
一夜妻(いちやづま)
意味一晩だけの妻。遊女。
一落索(いちらくさく)
意味一つの訴訟の判決。
一里鐘(いちりがね)
意味一里離れた遠方まで聞こえる鐘。一突きの鐘の音が一里まで響き渡ること。
一杯舛(いっぱいます)
意味2合5勺(約0.45ℓ)入りの舛。
一杯飯(いっぱいめし)
意味①死者に備える飯。一盛飯。②一杯盛り切りの飯。一膳飯。
一発芸(いっぱつげい)
意味一回だけの動きで人を笑わせる芸。
一発屋(いっぱつや)
意味①その時だけ、大きな仕事をする人。②いっときのみ活躍した人。
一羽流(いっぱりゅう)
意味剣術の一派。一波流。
一般化(いっぱんか)
意味個別の違いを除き、共通したものを残して広く通じる芸念や法則を作ること。
一般人(いっぱんじん)
意味特別の地位のない人。ある事柄に関係のない人。
一般性(いっぱんせい)
意味一般的であるということ。
一般的(いっぱんてき)
意味①ある部類に共通であること。②ある部類のものの大部分が共通であること。
一般法(いっぱんほう)
意味適用領域が地域・人・事項によって限定されない法。
一般論(いっぱんろん)
意味具体的な問題を抜きにして、一般的なことだけを論じる議論。
一筆画(いっぴつが)
意味一筆で墨継ぎをせずに描いた画。
一筆箋(いっぴつせん)
意味小さい短冊形の便せん。
一幅掛(いっぷくかけ)
意味床の間に一幅(掛け軸の数え方)の掛物をかけて、下に置物などを一つ置くこと。
一服茶(いつぷくちゃ)
意味一杯だけの茶。茶は一杯だけ飲むものではないと忌(イ=嫌って避ける)む。
一服薬(いっぷくやく)
意味一服飲むとなおるという薬。
一両日(いちりょうじつ)
意味1,2日のこと。
一両刺(いちりょうざし)
意味根本を残して二つに割った竹串に小魚2匹を刺して焼き、串元に紙を巻いたもの。
一輪車(いちりんしゃ)
意味①車輪一個の手押し車。②車輪一個の自転車。
一輪草(いちりんそう)
意味キンポウゲ科の多年草。春の季語。
一六日(いちろくび)
意味①すごろくで二つのさいの目に1と6が出ること。②毎月1と6の日。③強盗の隠語。
一六屋(いちろくや)
意味質屋(一と六で七)の俗称。
一回忌(いっかいき)
意味死んだ翌年の同じ日に行う法事。一周忌。一年忌。
一回性(いっかいせい)
意味一度しか起こらないであろうこと。
一塊肉(いっかいにく)
意味一人の子。
一過性(いっかせい)
意味短い間に起こり、すぐに消える症状。
一貫性(いっかんせい)
意味はじめから終わりまで一つの考えを貫くこと。
一貫日(いっかんにち)
意味千日。一節では百日。
一貫張(いっかんばり)
意味漆器の一種。一閉張。
一騎打(いっきうち)
意味①一騎ずつ進むこと。②一対一の戦い。
一軒家・一軒屋(いっけんや)
意味①一軒だけ建っている家。②長屋でない家屋。
一家衆(いっけしゅう)
意味一門の人々。
一見識(いっけんしき)
意味一つの優れた考え方。一見所。
一間社(いっけんしゃ)
意味正面に一つの柱間がある神社本殿。
一刻者(いっこくもの)
意味片意地な人。一徹な人。一国者。
一闡提(いっせんだい)
意味仏法を信じられず、成仏することができない者。
一左右(いっそう)
意味一度のたより。
一噌流(いっそうりゅう)
意味能楽の笛方の流派。
一束切(いっそくぎり)
意味髻(髪を頭上で束ねたもの)を一握りほどの長さに切ること。
一致派(いっちは)
意味日蓮宗の一派。
一搩手(いっちゃくしゅ)
意味仏像などの長さを計る一単位。親指と中指を広げて計った長さ。
一中節(いっちゅうぶし)
意味浄瑠璃の一流派。
一昼夜(いっちゅうや)
意味まる一日。24時間。
一挺切(いっちょうぎり)
意味葬儀後、蝋燭を1本ともし、その間だけ回向(エコウ:お教の功徳を亡くなった人に回し向けること)すること。
一丁字(いっちょうじ・いっていじ)
意味一つの文字。一字。
一人前(いっちょうまえ・いちにんまえ)
意味①一人分。②おとなとして扱われること。③人並にものごとを習得したこと。
一張羅・一帳羅(いっちょうら)
意味1枚の羅(ウスギヌ)①持っている着物の中で一番上等なもの。②1枚しか持っていない着物。
一直線(いっちょくせん)
意味①一本の直線。②まっすぐ。ひとすじ。
一徹者(いってつもの)
意味一徹な人。
一天下(いってんか)
意味全世界。世の中。
一転機(いってんき)
意味分岐点。
一点紅(いってんこう)
意味①青葉に咲く一輪の紅の花。ザクロの花。②男性ばかりの中にいる一人の女性。
一点鐘(いつてんしょう)
意味①一時間②午前・午後の一時。
一点物(いってんもの)
意味同じ物が二つとない物。
一等国(いっとうこく)
意味国際上、最も優秀な諸国のこと。
一等車(いっとうしゃ)
意味客車の最上級車。1969年より等級制の廃止によりグリーン車となる。
一等星(いっとうせい)
意味天体の明るさの度合い。肉眼で見える最も明るい星。
一投足(いっとうそく)
意味一挙手一投足。こまかな一つ一つの動作。
一等地(いっとうち)
意味最も条件の良い土地。評価額の高い土地。
一刀彫(いっとうぼり)
意味木彫り細工。一本の小刀で素朴な荒彫りを施す刀法。
一辺倒(いっぺんとう)
意味一方だけに傾倒すること。
一方口(いっぽうぐち)
意味一方だけにある出入口。
一方的(いっぽうてき)
意味①一方向にかたよること。②自分のことだけを考えて物事を考えたり、行うこと。
一杯土(いっぽうど)
意味①少量の土。②「史記」墳墓の異称。
一本化(いっぽんか)
意味分かれたものをまとめて一つにすること。
一本刀(いっぽんがたな)
意味侠客(男気のある人)の異称。
一本気(いっぽんぎ)
意味一途に思い込む性格。
一品経(いっぽんぎょう)
意味①多数の人が一品ずつ写経を書写すること。②法華経28品を一品ずつ一巻に仕立てた巻き物。それを仏前で声に出して読むこと。
一本歯(いっぽんば)
意味歯が一本だけの下駄。
一本箸(いっぽんばし)
意味死者に供える、高く持った飯の上に立てる一本の箸。
一本橋(いっぽんばし)
意味一本の材木を渡しただけの橋。
一本花(いっぽんばな)
意味死者の枕元に立てる樒(シキミ:葬儀などに供える植物)。
一本道(いっぽんみち)
意味まっすぐに続く道。
一本槍(いっぽんやり)
意味①槍を一突きして勝負をきめること。②唯一のわざ。③一つの方法でやり通すこと。
ビジネスで使いやすい
ビジネスよりの三字熟語です。こんな難しい熟語を使わなければならない職場には縁がなかったですが、知っておいて損はなさそうです。でも、日常に使える三字熟語もありそうですね!
一院制(いちいんせい)
意味一つの議院によって議会を構成する制度。対義語二院制
一義的(いちぎてき)
意味①一つの意味にだけ解釈できること。②一番根本的で重要な意味であること。
一元化(いちげんか)
意味多くの事務や組織を一つにまとめること。
一見識(いちけんしき)
意味一つの優れた見識。
一元的(いちげんてき)
意味様々な現象が、一つの根本的原理によって成り立つこと。
一元論(いちげんろん)
意味一つの原理だけで全てを説明しようとする考え方。
一個人(いちこじん)
意味地位や職業を離れた一人の人。全体の中の一人。
一字版(いちじばん)
意味木活字、銅活字を一字ずつ並べて印刷したもの。植字版。対義語一枚版。
一旦那(いちだんな)
意味①第一の旦那。もっとも多い財物を喜捨(喜んで施す)する檀家。②第一の得意先。
一頓挫(いちとんざ)
意味順調に進んだ事が突然、中止になること。
一番手(いちばんて)
意味①一番に敵陣に討って出る郡勢。②最初に物事にあたる人。③競争者の中でもっとも優位な人。
一枚岩(いちまいいわ)
意味一枚続きの裂け目のない大きな岩。強固な組織のたとえ。
一番槍(いちばんやり)
意味一番最初に敵に槍を突き入れること。最初に功績を上げること。
一面観(いちめんかん)
意味一方面からだけの見方。
一面識(いちめんしき)
意味一度面会したことがあること。
一面的(いちめんてき)
意味見方や考え方が一つに偏っていること。
一覧払(いちらんばらい)
意味手形の支払方法の一つ。
一覧表(いちらんひょう)
意味さまざまな項目を一目でわかるようにした表。
一般角(いっぱんかく)
意味一つの角の大きさをその一辺を他辺の位置からどれだけ回転すれば得られるかで表すとき、その回転の量のこと。
一般項(いっぱんこう)
意味数列の第n項をnの式で表したもの。
一般職(いっぱんしょく)
意味国家公務員、地方公務員で特別職以外の職。②企業の一般業務を行う職。
一匹狼(いっぴきおおかみ)
意味仲間を作らずに一人で独自に行動する人。
一里塚(いちりづか)
意味①街道の両側の一里ごとに土を盛り、里程の目標とした塚。②大きな仕事の区切りとなる目印。
一極化(いっきょくか)
意味さまざまな組織が1ヶ所に集まること。
座右の銘に使いやすい
三字熟語で仏の教えをあらわすことができるんですね。「一」がつくとそれだけで有難く感じてしまいます。座右の銘候補にもいかがですか?
一期生(いちごしょう)
意味一生のこと。
一実乗(いちじつじょう)
意味真実の理を説く教え。特に、法華経。
一世界(いちせかい)
意味須弥山(シュミセン)を中軸とした四洲・四大海・日・月などのある領域。仏教語。
一代教(いちだいきょう)
意味釈尊が一生の間に説いた教え。
一大事(いちだいじ)
意味①重大な出来事。②仏が一切衆生(この世に生きるもの)を救済すること。
一弾指(いちだんし・いったんじ)
意味一度指をはじいただけの短い時間。仏教語。
一念義(いちねんぎ)
意味浄土宗の一派。行者と仏とが一体となる一念によって往生する。対義語多念義
一分乗(いちぶじょう)
意味仏の悟りに到達するための教え。法華教。一乗。一仏乗。
一文字(いちもんじ)
意味①一つの文字。②横にまっすぐなこと。わき目をふらず、一直線に突進すること。③掛軸の本誌の上下に横につける細いきれ。④刀の銘に「一」の字を切ることを後鳥羽天皇から許された刀工の系統。
一向宗(いっこうしゅう)
意味一向に阿弥陀仏を信じる。浄土真宗。
昔から使ってる
戦国時代の武士や江戸時代の町人が使っていただろう三字熟語です。これで時代劇に登場しても意味がわかりますね!?それにしても「一日買」だなんて、普通にあったことなんでしょうか?
一行書(いちぎょうがき)
意味中世、許可の辞令や吹挙状(推挙する書状のこと)の簡単なもの。お墨付き。
一期分(いちごぶん)
意味中世の所領相続の形式。その人一代かぎり地行(土地で何かを行うこと)し、死後は総領など所定の人へ変換すること。
一座掛(いちざかかり)
意味江戸時代、寺社、町、勘定の三奉行が評定所に参集して行った裁判。刑事事件の重大なもの。
一字状(いちじじょう)
意味室町時代以後、元服(男子の成人を祝う儀式)に際して、烏帽子親(仮親)が子に、主君が家臣に、自分の諱(イミナ:生前の名)の一字を授与する証拠の文書。
一日買(いちにちがい)
意味遊女を昼夜、買い切ること。
一人役(いちにんやく)
意味江戸時代、農漁民で一人前の課役(カエキ:割り当て)を負担するもの。本役。
一上卿(いちのしょうけい)
意味上卿中(平安時代朝廷の公卿の筆頭)最も有力なもの。左大臣。一上(イチノショウ・イチノカミ)。
一番受(いちばんうけ)
意味武家時代、敵の襲来に備えて先頭で待ち受けること。
一番貝(いちばんがい)
意味軍陣で最初に吹く陣貝(ほら貝)。
一番首(いちばんくび)
意味戦場で一番に討ち取った首級(敵の首)。
一分金(いちぶきん)
意味江戸時代の長方形の金貨。1両の1/4。一歩金。一分判。
一部銀(いちぶぎん)
意味江戸末期の長方形の銀貨。1両の1/4。
一分代(いちぶだい)
意味史生(シショウ:下級書記官)の代わりに京官(キョウカン:官職)に任じること。
一分召(いちぶめし)
意味平安時代、諸国の史生(公文書などを浄書する官)を任命した除目(官を任命する儀式)。
一文商(いちもんあきない)
意味一文ずつの少額の商売。
一文銭(いちもんせん)
意味①明治時代の孔明き銭。1文10枚で1銭。②少しの銭。③紋所の名。
一文笛(いちもんぶえ)
意味1文ほどのおもちゃの笛。
一文屋(いちもんや)
意味一文の安物を扱う店。
一両札(いちりょうさつ)
意味江戸時代の藩札、明治期の太政発行の紙幣。
一両判(いちりょうばん)
意味天正から江戸末期まで使われた小判。
一家中(いっかちゅう)
意味大名につかえる家来一同。
一見状(いっけんじょう)
意味武士が差し出した着任状などの前や後ろに、奉行が確認して「一見了」などと書いた文書。
一軒前(いっけんまえ)
意味近世、村落で一人前の権利や義務を有する家。一戸前。
一銭剃(いっせんぞり)
意味一人一銭の髪結い。床屋。一文剃。一銭職。
一等兵(いっとうへい)
意味旧陸軍の階級。上等兵⇒一等兵⇒二等兵。
一刀流(いっとうりゅう)
意味江戸時代の代表的な剣術。
一時文(いっときぶみ)
意味一時(二時間)ごとに書く手紙。遊女が客へ思いを伝える手段。
一斗立(いっとだて)
意味米一俵の収穫に対して一斗の小作料。
一斗舛(いっとます)
意味一斗(18.039ℓ)をはかる舛。
一兵卒(いっぺいそつ)
意味一人の下級兵士。
一本差(いっぽんざし)
意味刀を一本差していること。侠客。
まとめ
205語の「一で始まる三字熟語」を4部門に分けてご紹介しました。
他の数字を使った熟語はこれほどの意味はないので、「一」は特別な存在感を持っているんですね。
ただ、「一」で始まる三字熟語は他にもあるかもしれません。あとで発見した三字熟語は、こっそりと追加しちゃおうと思います。
それでは、最後までお読みいただき、有難うございました!