一陽来復が座右の銘だとどんな印象?意味と由来から考えてみよう

四文字熟語

一陽来復って、なんかわからないけど縁起が良さそうではないですか?

「一」も「陽」も「来」もポジティブ漢字だし、「復」も「復縁」って言いますから縁起はバッチリですね。

ワクワクしながら調べると「天運つまり、天の運行は自然なんだよ」とのお言葉に出会いました。

天運?確かに「ずっと春じゃなきゃ嫌なんです」と言っても、絶対に冬が来ますしね。それと同じで、人生も陽ばかりなら嬉しいですけど、陰の時だってありますもんね。

さらに調べていくと、一陽来復って宇宙の真理、まさに人生の真理を言いあらわしてるのでは?と思わされる易占いにたどり着きました

ついには、こんなに素晴らしい一陽来復こそ元旦の書き初めとして選ばれるべき座右の銘ではないだろうか?との思いに至り、すぐにでも100均で習字セットを揃えて「一陽来復」を書きたい欲求にかられているところです。

この記事では一陽来復(いちようらいふく)の意味、座右の銘としてお勧めの方、由来から易占いへ、一陽来復の類義語をご紹介します。

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一陽来復の意味に希望が湧いてきた!

一陽来復の意味を調べてみました。

いちよう-らいふく【一陽来復】

①陰がきわまって陽がかえってくること。陰暦11月または冬至の称。

②冬が去り春が来ること。

③悪い事ばかりあったのがようやく回復して善い方に向いてくること。

引用元:広辞苑第七版 岩波書店

「厳しい冬が終わり、暖かい春が来るように、悪い事ばかりであったとしても、これから良い方向に向いてくる」ということです。

  • 「一陽」春の初めの気。
  • 「来復」一度去ったものが、またかえってくること。

私の住む北海道の11月や冬至といえば、「これから毎日雪かきしなくちゃなんないし、歩けば転ぶから外に出たくない!」という心穏やかでない時期です。

3月頃になれば「あとひと頑張りで春になる!」と気持ちも穏やかになってくるのですが…

でも陰暦の11月は陽がかえってくる月なのですから、嫌わずに過ごしたいと思います。

やった~陽がかえってくる~

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一陽来復を座右の銘にお勧めしたい人

人生、浮き沈みはありますが、一陽来復を座右の銘にして早めに浮いてしまいましょう!

特にこんな方々にお勧めします。

お勧めしたい方お勧めな理由
新年「今年は良い年にする」と決めた方毎年元旦にそう決心しても、いつしかいつもと変わらない生活になってしまうんですよね~。一陽来復を壁に掲げて最初の決意を思い出しましょう!
「最近ついてないな」としょんぼりしている方ずっと落ち込んでいると負の連鎖で、そばにチャンスが来ても気が付かないことも。そりゃ大変、人生悪い事ばかりじゃないですよ。
目の前に紙と筆を置かれて「何か書いて」と言われた方急に書けと言われて自分の名前しか思いつかない時は一陽来復を思い出してください。頼んだ相手も突然の四字熟語に感心すること間違いなし。

字は上手だけど壁に書いてませんか?

一陽来復の由来と当たるも八卦の共通点は

一陽来復の由来を調べてみると、中国の占い「易」と巡り合いました。

一陽来復の由来

一陽来復の由来は易占いの経典にあります。

出典

此(ここ)に至り、七爻(しちこう)して一陽来復す、乃ち(すなは)ち天運の自然なり。〈易、復、本義〉

引用元・大修館 四字熟語辞典

「夏至から7カ月経って一陽来復する(また春がやってくる)、これは天体の運行で自然の回り合わせである」という意味です。

初めてお目にかかる「七爻」の「爻(こう)」も調べてみました。

爻は古代中国の占い「易」の要(かなめ)

爻【こう】カウ

易(えき)の卦(け)を形づくる横画。-を陽、–を陰とする。卦は陽爻と陰爻を組み合わせて構成される。

引用元:広辞苑第七版 岩波書店

爻は易占いでは重要な役割を果たします。

易は天の法則であり、人にとっては運命と考えられ、中国ではその昔、亀の甲羅を焼き、そのひび割れた模様から事の吉凶を占ったそうです。

現代の易占いではサイコロやコインを使用しますが、6面体のサイコロは1,2…6ではなく、初爻、二爻…上爻と言います。

八卦で自分を占ってみたよ

易は天の法則、宇宙の真理により、私たちのおかれた状況や未来までもがわかるそうです。そこで私も自分を占いました。

こちらが八卦です。読み方と意味するものをご紹介します。

  • 乾(けん)=天(てん)剛健、社長、父、完全、充実など
  • 巽(そん)=風(ふう)整う、遠い、長引く、長女、腸など
  • 坎(かん)=水(すい)考える、憂う、困難、忍耐、腎臓など
  • 艮(ごん)=山(さん)止める、強欲、静止、蓄える、腰など
  • 坤(こん)=地(ち)柔軟、母、庶民、無知、寛容、消火器など
  • 震(しん)=雷(らい)震動、驚く、新しい、長男、虚言、足など
  • 離(り)=火(か)明智、明るい、美しい、中年の女、離別など
  • 兌(だ)=沢(たく)喜悦、少女、愚か者、口、食べるなど

この八卦がさらに広がり、64の組み合わせになります。また八卦とは別に、陽と陰に分かれた爻の組み合わせは384爻にもなります。

出たサイコロの目で「64卦と384爻」の中から、私たちがより良く生きるためのヒントや注意点などがわかります。

易占いに俄然興味をそそられた私は、早速易占いの本を購入し、占ってみました。当たるも八卦当たらぬも八卦と言いますが、心あたり大ありの無視できない内容でした。「だからこそ、こういうところに気をつけなさい」という有難いアドバイスも頂きました。精進したいと思います!

こんなん出ました!気をつけてね~

はい!みんなもやってみて!

一陽来復の類義語も的を得たものばかり

一陽楽復の類義語では、四字熟語と意味がピッタリなことわざもご紹介します。

四字熟語編

  • 「一栄一楽(いちえいいちらく)」人は栄えたり、落ちぶれることもあること。
  • 「一盛一哀(いっせいいっすい)」盛んになったり、衰えたりすること。
  • 「栄枯盛衰(えいこせいすい)」人の一生には、盛んな時や衰える時もあること。
  • 「栄枯転変(えいこてんぺん)」人の境遇が、栄えたり衰えたりしながら移り変わること。
  • 「七転八起(しちてんはっき)」人生の浮き沈みの激しいこと。何度失敗しても立ち上がるという意味もあります。

季節の移り変わりのように、人生に浮き沈みはつきものです。でも、ずっと春だったらいいですね!

春になったら起こしてもらっていいですか。

ことわざ編

  • 「待てば海路の日和あり」焦らずにじっくりと待っていれば、やがて良い機会がめぐってくる。
  • 「冬来たりなば春遠からじ」厳しい冬がきたということは、もうすぐ暖かい春がやってくる。

冬が来てゲンナリするどころか「冬がきたからもうすぐ春だ」というポジティブさ、見習いたいです。

やった~もうすぐ春だわ!

まとめ

一陽来復(いちようらいふく)の意味は「悪い事ばかりあったのが、ようやく春が来るように良い方向に向いてくる」ということです。

由来は中国の易占いの経典「一陽来復は天運の自然」にあります。

天運と同じく「人生も陰がきわまって陽がかえってくる」ことをいつも思い出し、自分の人生と向き合いたい方にこそ、座右の銘としてお勧めします。

類義語には「一栄一楽」「一栄一衰」「栄枯盛衰」「栄枯転変」「七転八起」の四字熟語と、「冬来たりなば春遠からじ」「待てば海路の日和あり」のことわざがあります。

この記事では一陽来復の意味、座右の銘としてお勧めの方、由来と易占いについて、一陽来復の類義語をご紹介しました。

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