行雲流水の四文字を眺めていると、日頃のウップンや悩みなんてあっちへ行け~みたいな気持ちになりませんか?
難しい漢字が並んでいたり、意味がわからん?という四字熟語よりも簡単だし、「頑張れ」なんて一文字も入ってないのに、頑張れるような気持ちになります。
もし行雲流水を座右の銘にしたら、あったかい場所に引っ越して、毎朝美味しいモーニングを食べて、帰りはアウトレットで買い物して、またランチして・・あれ?行雲流水ってこんな意味ですかね?
意味を調べたら、雲や水が流れるごとく自由に好きな事していいってわけではないようです。
この記事では行雲流水(こううんりゅうすい)の意味、座右の銘としてお勧めしたい方、由来、類義語をご紹介します。
行雲流水(こううんりゅうすい)の意味はわかりやすいよ
行雲流水の意味を調べてみました。
こううん-りゅうすい【行雲流水】
意味①空行く雲や流れる水のように、心に固執することなく、物に応じ事に従って行動すること。自然のままに生きる人生態度や心境のたとえ。
②また、決まった形がなくさまざまに、また自由に移り変わること。
構成「行雲」は、空行く雲。「流水」は、流れる水。
引用元:大修館 四字熟語辞典
行雲流水とは、「空を行く雲と流れる水のように執着することなく、自然の流れのままに行動すること」を意味します。
水の流れに抵抗すると目的地になかなか辿り着けないですが、流れに身を任せれば楽に進むことができます。
「絶対にあそこに行きたい」と思っても上手くいかない時は手を離して、流れに身を任せてみてはいかがでしょう?
キントン雲!現場逆なんですけど
行雲流水を座右の銘にお勧めしたい方
行雲流水を座右の銘にして欲しい方はこんな方です。
- 自分の意志を貫こうと必死な方
- なんでも一生懸命やり過ぎて疲れてしまう方
- 退職して気ままな旅に出ようと計画中の方
- 寅さんや釣りバカ日誌のハマちゃんの生き方に憧れる方
寅さんって気に食わないことがあると、取っ組み合いの喧嘩をして、気の向いた場所に泊まり込んで、働きたい時にバナナを売って・・と、行雲流水の人生で羨ましいです。
でも、ここで勘違いしちゃいけないことは、寅さん流儀(義理人情に厚い、好きな人の幸せを一番に考える)があってこその行雲流水です。
自然の流れに身を任せながら、なんかあったら自分が責任取るって生き方が行雲流水かもしれません。なんでも身を任せちゃうってことは、自分の人生に責任取りませんってことですね。
流れに身を任せたら水族館に来ちゃった
行雲流水の由来は物書きの憧れ
蘇軾伝の一説に行雲流水の由来があります。
出典嘗(かつ)て自ら謂(い)ふ、文を作るは行雲流水のごとし。〈宋史、蘇軾伝〉
引用元:大修館 四字熟語辞典
中国北宋の文豪である蘇軾の言葉です。
「文章を作ることは決まった型があるわけではなく、雲や水が流れるように、行くところへ行き、止まるところで止まるものだ」
でもこちら、好きなように書いても読んでくれる人がいるって前提ですよね?蘇軾さん以外にそんな物書き、いるかな~?
行雲流水で書いたら最初に犯人バラしちゃった
行雲流水の類義語は天の使い?
行雲流水の類義語は、天使を思わせるような四字熟語があります。
- 安心立命(あんじんりゅうめい)どんな時も天命に身を任せて心を動かさないこと。
- 天衣無縫(てんいむほう)飾り気がなく無邪気な様子。また、わざとらしさがなく美しい文章のこと。
まとめ
行雲流水の意味は「空を行く雲と流れる水のように執着することなく、自然の流れのままに行動すること」です。
頑張りすぎて疲れてしまう方や寅さんの生き方に憧れる方の座右の銘としてお勧めします。
由来は、蘇軾伝の「嘗(かつ)て自ら謂(い)ふ、文を作るは行雲流水のごとし。」にあります。
類義語には、安心立命、天衣無縫があります。
この記事では行雲流水(こううんりゅうすい)の意味、座右の銘としてお勧めしたい方、由来、類義語をご紹介しました。