天衣無縫を座右の銘にしたらステキかも!意味も由来も夢があるよ

四文字熟語

天女が、脱いだコロモをその辺に置きっぱなしにして海か川で行水してたら、近くを通りかかったオジサンに見られて慌てたという昔話ありましたよね?

まだ子供だった私はこの話に衝撃を受けて、いまだにその時の驚きを覚えています。

なぜに若くてキレイな天女とあろう者が、その辺の海でお風呂に入るみたいなことするの?せめて、コロモを頭に縛り付けとけば良かったんじゃない?と上から目線で天女の軽率さを嘆いたのでした。

でも大人になってみると、天女の無邪気さが可愛らしく思えてきました。おじさんに見られるなんて思いもしなかったでしょうし、キレイな海を見て思わず入ってみたくなっちゃったんでしょうね。そんな時にいくら服に縫い目がないから軽いと言っても、着てなんていられませんよね。

天真爛漫はよく聞きますが、この天女行水事件を彷彿とさせる天衣無縫の四字熟語は知りませんでした。

もし座右の銘をお探しなら、人とはちょっと違う天衣無縫、良いと思いませんか?調べてみると、夢のある意味や由来がありました。

この記事では天衣無縫(てんいむほう)の意味、座右の銘としてお勧めしたい方、由来、類義語をご紹介します。

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天衣無縫(てんいむほう)の意味に感心するよ

天衣無縫の意味を調べてみました。

てんい-むほう【天衣無縫】

意味天女の着ている衣服は縫い目がなく、自然に作られていてすばらしいこと。詩文などが、ごく自然に作られて巧みなことのたとえ。また、人柄が飾り気がなく、純真で無邪気なたとえ。

構成「天衣」は、天上界で人が着ている衣服。「無縫」は、縫い目がないこと。

引用元:大修館 四字熟語辞典

天衣無縫の意味は、天女がまとう縫い目のない着物が素晴らしいように、文章が自然で巧みに作られているという誉め言葉です。天女のように純真で無邪気な人という意味でもあります。

文章の素晴らしさを天女の着物にたとえた天衣無縫には夢があると思いませんか?

それにしても、天界の着物に縫い目がないなんて、誰が思いついたんでしょう?

縫い目がわかるから近くに来ないでね

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天衣無縫が座右の銘としてお勧めな方

天衣無縫を座右の銘にお勧めしたい方はこんな方です。

  • 自然な文章を書きたい方
  • 自然で巧みなセールストークでお客さんを増やしたい方
  • 深読みする性格をなんとかしたい方
  • 滝行をする勇気はないけど、キレイさっぱり心の洗濯をしたい方
  • 一度でいいから無邪気で可愛いと言われたい方

「ぎこちない文章でも心がこもっていればOK!」は社会で通用しないし、心をこめて書いてみても「巧み」とは言われない…文章もセールストークも、まさに縫い目のない洋服を作るくらい難しいことです。

天衣無縫は自然、巧み、すばらしい、純真、無邪気という意味があるので、子供さんにもお勧めしたい座右の銘です。

お父さん、わたし勉強があるのでお先に失礼します

天衣無縫の由来は夢ある怪談話から

天衣無縫の由来は霊怪禄という書物にありました。

出典仰ぎて空中を視る。人有り冉冉(ぜんぜん)として下りて曰(い)はく、吾は天上の織女なり、と。徐(おもむ)ろに其(そ)の衣を視るに、並びに縫(ほう)無し。〈霊怪禄、郭翰〉

引用元:大修館 四字熟語辞典

「空を見上げると人がおり、そろりそろりと下りて来て「私は天界の織女です」と言う。おもむろにその衣類を見ると縫い目がない」と書かれています。

この「縫い目のない美しい服を着た天女」から、「縫い目のない衣類は素晴らしい。それを着る天女は穢れをしれない純真な心の持ち主である」ということなのでしょう。

また霊怪禄には、七夕にしか会えない夫婦の話があります。これぞ織姫と彦星のお話かと調べてみました。郭翰「霊怪集」について書かれた慶応義塾大学の論文からの引用です。

「夫と七夕の夜にしか会うことのできない織姫が、郭翰のもとを訪れ、枕を共にするようになり、七夕の日には、夫の元へ戻る」という話である。天帝の怒りを買い、一年に一度しか会うことの出来ない牢牛と織姫の話に、人々は、夜空に広がる天の川を見上げながら、引き離されてしまった夫婦の悲しさとの想いの強さに思いめぐらし、連綿と語り継いできたものと思われる。

引用元:郭翰「霊怪集」について file:///C:/Users/yumi/Desktop/AA12310306-20210331-0171%20(2).pdf

ふたりが七夕にしか会えなくなった理由は、「恋に落ちてふたりは結婚したものの、ともに遊び暮らして織物の仕事をしなくなったため、織物事業がすたれてしまい、天の神様が激怒して1年に1回しか会えないようにした」とのことです。

そんな織姫様、普段は作者と同姓同名の郭翰と一緒にいるということでしょうか。

もちろん、本当のところはわかりませんが、七夕は中国が発祥であることは間違いなさそうです。織姫と枕を共にしたり、縫い目のない衣類を編み出したりと、郭翰さんってスゴイ人ですね!

アレコレオモイツクワタシ、天才トチガウ!?

天衣無縫の類義語は子供の名前にお勧め

天衣無縫の類義語はやはりステキな漢字が並んでいます。子供の名前に一文字使いたいものです。

  • 天真爛漫(てんしんらんまん)無邪気で屈託がないこと。
  • 行雲流水(こううんりゅうすい)雲や水が流れるように執着なく、自然に生きること。
  • 天真流露(てんしんりゅうろ)生まれつきの素直な心のまま、自然のままの姿であること。

芸名ならぬ、町内の回覧板名は天真流露です

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まとめ

天衣無縫(てんいむほう)の意味は「天女がまとう縫い目のない衣類のように、文章が自然で巧みであること。また純真で無邪気な人」です。

自然で巧みな文章やセールストークを目指している方、心の洗濯をしたい方、純真で無邪気に見られたい方、また子供さんの座右の銘としてお勧めします。

天衣無縫の由来は、中国の霊怪禄の一説にあります。いろいろ説があるのでどれが本当かはわからないですが、中国から始まった話であることは確かなようです。

類義語には天真爛漫、天真流露、行雲流水があります。

この記事では天衣無縫(てんいむほう)の意味、座右の銘としてお勧めしたい方、由来、類義語をご紹介しました。

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